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新卒のかんづめ×静岡経済研究所 静岡経済白書

静岡県内主要産業の動向

8 二輪車部品

年間生産台数:214,880台 全国シェア:41.1%(2015年、浜松商工会議所資料)

日本有数の二輪車生産地

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 静岡県の遠州地区は、二輪完成車メーカーのヤマハ発動機やスズキの本社・工場が立地し、全国の生産台数の4割以上を生産している日本有数の二輪車生産地である。また、この2社に加え、ホンダ系の二輪部品メーカーも集積するなど、四輪や電機関連の部品と兼業している事業者を含め、その数は1,000 社近くにのぼるといわれる。
 当地区で生産される二輪車は、排気量251cc超の中・大型車が中心で、そのほとんどは先進国(北米、欧州)向けに輸出されている。(図表1)また、完成車だけではなく、新興国向けのKD部品の輸出も行われ、本県の二輪車産業は、典型的な輸出型の業界構造となっている。

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加速する海外生産シフトで危惧される産業空洞化

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 わが国の二輪車業界は、平成20年秋にリーマン・ショックの影響を大きく受け生産が急減、以降、低迷状態が続いている。(図表2)この間、新興国市場は比較的好調に推移してきたが、新興国向けの250cc以下の二輪車の生産は、そのほとんどが現地周辺で行われている。そのため、新興国市場の成長が県内の二輪車生産に直接寄与しておらず、県内の二輪車生産台数も低調に推移しているのが実状である。
 また、数年前まで円高が続いてきたことや、東南アジアにおける二輪車生産技術の向上などを受けて、完成車メーカーでは、コスト削減のため250cc超の車種についても海外での生産比率を高め、国内生産分についても海外製部品の調達比率を引き上げる戦略を推し進めている。県内部品メーカーもこうした流れに追随し、東南アジア方面に積極的に進出している。こうした完成車、部品生産の海外シフトの加速により、遠州地区では二輪車産業の空洞化が危惧されている。
 主戦場である新興国の二輪車市場は、足元では政情不安や通貨安により冷え込んでいるものの、長期的には東南アジアやインドを中心に伸びが期待される。こうした市場の成長をいかに国内および本県に取り込んでいくかが、県内業界全体の課題となっている。

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