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新卒のかんづめ×静岡経済研究所 静岡経済白書

静岡県内主要産業の動向

5 工作機械

製造品出荷額:910億円 全国シェア:6.1%(2013年、工業統計)

静岡県は多様な分野のメーカーが立地、業界の縮図

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 静岡県は、工作機械の製造品出荷額が全国シェア6.1%を占める全国有数の生産県である。(図表1)県内には、多様なメーカーが集積しており、大手では、東部地域には重厚長大産業向けの大型機を主力とする企業、中部には精密加工向けを得意とする企業、西部には輸送用機器向けが強い企業が立地している。このため、本県の業界動向は、全国とほぼ同じ傾向がみられ、日本の工作機械業界の縮図といわれている。
 工作機械の受注額は景気の先行指標であり、景気の波とほぼ連動しながら、長期的に拡大を続けてきた。全国の受注額は、高度経済成長とともに増加、バブル期には年間1兆4千億円台を記録した。(図表2)その後は一時期低迷したが、平成16年頃からは新興国の旺盛な需要を受けて、19年に過去最高の1兆5千億円を記録。しかし、リーマン・ショックによる世界的景気低迷に伴い、約3分の1まで減少した。その後は再び持ち直し、ここ5年間は1兆円を超える水準で推移している。外需比率も、6割前後まで高まっている。

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求められるIoTへの対応

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 工作機械市場は、長期的には中国を中心とした新興国経済の成長が見込まれ、外需を中心に拡大を続けていくことが予想される。現地メーカーの技術力向上もあり、これまで日本メーカーの武器であった品質面だけでなく、価格や納期、販売、アフターサービスの拡充など、あらゆる点で競争力を高めていく取組みが欠かせない。
 一方、モノづくり分野でIoTの活用が進むとみられる中、同業界においても、今後ますますICT技術が重要になっていく。工作機械を中心に顧客の工場全体のサプライチェーンを最適化するなど生産現場の支援などが可能となれば、大きなビジネスチャンスとなる。県内には中小規模の企業が多いだけに、一朝一夕にICT技術の向上は難しいものの、異業種などと連携を図り、それぞれの得意分野を持ち寄ることで対応していく方法も1つの有力な取組みとなろう。

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